医療用弾性ストッキングの圧迫力クラス

医療用弾性ストッキングの圧迫力クラス医療用弾性ストッキングの圧迫力クラス

圧迫力クラスはいくつありますか?

当社の製品の大半はドイツの品質規格RALに基づいて製造されており、最大で4種類の圧迫力クラスにわかれております。(一部の米国製製品は、米国の規格によります)CCL(Compression Class Level)1~4と呼ばれ、数字が大きいほど強い圧迫力があります。これが医療用弾性ストッキングによって手足を締め付ける力の強さとなります。医療用弾性ストッキングを医師が処方し、購入者が療養費支給を受けるためは、医師は定められた様式で、購入者に必要な圧迫力クラスを指定する必要があります。

適切な圧迫力クラスとは?

リンパ浮腫や慢性静脈不全などの病名だけで圧迫力クラスが決まることはありません。医師が個々の状態や検査結果を考慮して適切な圧迫力クラスを決定し、処方します。疾患の状態や検査結果を考慮するだけでなく、身体機能、ADL(日常生活動作)、他の疾患などさまざまな身体的状況も考慮して決定します。

圧迫力クラスが高いほど強い締め付けを感じます。これが医療用弾性ストッキングの圧迫の力です。

当社の製品は、最大で4種類の圧迫力クラスにわかれております。圧迫力クラスの数字が高いほど強い締付け力があります。ここで示される圧迫力は安静時圧とも呼ばれ、関節や筋肉を動かさず、じっと安静にしている際に足首(もしくは手首)にかかる圧迫力を示しています。圧迫力クラスの圧迫力の単位は、kPa(キロパスカル)またはmmHg(ミリメートルエッチジーまたはミリメートル水銀柱)で表されます。

CCL 1~4:クラス分類表   (※RAL規格に基づく圧迫力クラス分類)

圧迫力クラス kPaでの圧迫 mmHgでの圧迫
1 2.4 – 2.8 18–21
2 3.1 – 4.3 23–32
3 4.5 – 6.1 34–46
4 >6.5 >49

ここで紹介した基準は、医療用弾性着衣の製品検査、認証機関であるドイツ ホーヘンシュタイン研究所の定めるRAL規格に基づいています。同規格に基づき、医療用弾性着衣に求められるすべての要件を満たしている場合には、RAL品質マークが付与されています。

一般向けの着圧ストッキングとは異なり、医療用弾性ストッキングは医師の処方のほか、専門的な知識をもった医療者(看護師、リンパ浮腫セラピスト、弾性ストッキング・圧迫療法コンダクターなど)の指示・指導の下で使用します。そして、リンパ浮腫と診断された方や慢性静脈性下腿潰瘍の創傷処置を受けた方が使用する圧迫材料に対して療養費の適応となります。(※慢性静脈性下腿潰瘍の療養費適応に際しては、施設認定など一定の条件が必要となります。受診なさっている各医療機関にお問合せ下さい。)

弾性着衣の療養費支給には、支給対象であると診断されたことを証明するための定められた書類(弾性着衣等装着指示書)や弾性着衣の購入を証明する書類(領収書等)を各自の保険者へ提出する必要があります。対象となる圧迫力クラスや着衣の形状、部位など明記する必要があります。(※療養費支給に関する手続きの詳細は各保険者にお問合せ下さい。)

脚にかかる圧迫力はどのように働きますか?

足首周囲にかかる圧迫力 は、医療用弾性ストッキングの4つの圧迫力クラスの基準となります。これは、足首部分の圧迫力が一番高くなるように製造されているためです。足首部分の圧迫力の数値によって圧迫力クラスが分けられます。弾性ストッキングが医療効果を発揮するために、圧迫力が抹消からから中枢に向かって(つまり足首から太ももにむけて)徐々に減少することのほか、その減少率も厳格に定められています。

安静時の圧迫作用と動作時の圧迫作用の違いとは?

安静時圧迫とは、筋肉が緊張していない安静時に医療用弾性ストッキングから持続的に得られる圧迫作用のことを指します。
動作時圧迫とは運動時、つまり筋肉が活動し、緊張=収縮し膨らんでいる時にストッキングなど圧迫素材が外側から押さえることで、筋肉との間に生まれる圧迫作用のことを指し、例えばランニングやスクワット、関節運動などでも圧迫作用が得られます。動く事で筋肉が静脈やリンパ管に働きかけることを『筋ポンプ作用』と言います。

分厚い素材のストッキングは圧迫力クラスが高くなりますか?

弾性ストッキングの素材の厚みは、安静時の圧迫力や圧迫力クラスと直接の関連はありません。製品によって、使用する糸の太さや材料(繊維混用率)、編み方が異なり、各製品に圧迫力クラス1~3の医療用弾性ストッキングがあります。(※圧迫力クラス4はオーダーメイドのみで製造可能です。)同じ圧迫力クラスの製品では、素材に関係なく常に足首(手首)に同じ圧迫力(安静時圧)が得られるよう製造されています。

医療用弾性ストッキングは動作時に圧迫力が高くなります。これを動作圧と呼び、素材の厚み、伸縮性と伸び難さ(伸び硬度)によって動作圧が変動します。医療用弾性ストッキングの素材が伸び難い素材であればあるほど動作圧は高くなり、より高い『筋ポンプ作用』が得られる傾向にあります。

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