bow: 自然な一歩をその先へ
3Dプリンティング技術の発展によって、私たちは高機能インソールにおける夜明けとなるような新しいインソールの開発に成功しました。bowは、歩行時の蹴り出しに推進力を持たせる機能であるウィンドラス機構に着目し、この機能を応用し開発されたとてもユニークな製品です。
bowは、サステイナブルな製造を目指し、選択的レーザー焼結法(SLS)を用いています。この製法は個々の粒子をレーザー照射で融合させ、ブランクを一層ずつ積み上げます。製造中、母材は周囲のパウダーによって補強され、余分なパウダーの大半は再利用されています。SLSプリンティング技術により、bowのユニークな構造は、設計概念の世界から現実のものとなりました。
bowの開発にあたり、わたしたちはインソールの概念を完全に見直しました。インソールは、立脚相(stance phase)全体に影響を及ぼし、さらにその先にも影響を及ぼします。3Dプリントは、そのためのカギとなる技術でした。3Dプリント技術はインソールに足部におけるウィンドラス機構をサポートする機能を持たせることを可能にしたのです。
bowは立脚相の初期と中期をサポートし、ウィンドラス機構が作動する終期においてもサポートを継続します。bowは、正常な歩行パターンに相当する前遊脚期(PSw)またはプッシュオフ期での上体支持に重点を置いています。